民芸とクラフトの街、「松本」。松本市は、長野県の中部に位置し、山々に囲まれた自然豊かな場所です。国宝松本城をはじめ、なまこ壁の蔵造りが特徴的な町並みは国内のみならず、海外からも高く評価されています。この町は、古くから和家具の生産が盛んで大正末期には生産量が日本一にまで発展したと言われています。ところが、先の戦争の影響により一時生産中止に追い込まれてしまいます。しかし、戦後間もない1948年に柳宗悦との出会いを得た池田三四郎が民芸運動に参画し松本の木工産業の復興を図ります。民芸運動が、多くの人々の力によって戦後の松本で盛り上がったことがきっかけとなり、民芸という思想が松本にも根付いていくことになります。
松本民芸家具では、組手・継ぎ手などの伝統ある和家具の技術を継承すると同時に、椅子を中心とした西洋の生活様式を日本の生活に取り入れるため、イギリスのウィンザーチェアをはじめとする諸外国の家具技術を研究して製作を行ってきました。松本には、松本城をはじめ国宝旧開智学校や重文旧松本高等学校校舎など歴史的な建造物が多く保存されています。このような古い町並みは、まるで明治や大正にタイムスリップしたかのようなどこか懐かしい感覚を抱かせます。ここでは、そんな松本の街並みを楽しみながら「松本民芸家具」に触れることの出来るお店をいくつかご紹介して参ります。
感染症の影響等による各店舗の営業時間変更等が行われている場合があります。
ご注意ください。
住 所 :長野県松本市大手4-8-9
電話番号:0263-32-0114
喫茶室 八十六温館(やとろおんかん)
営業時間:7:00~20:00 ※しばらくの間7:00~17:00(L.O. 16:30)の短縮営業中
定休日 :無休
駐車場 :あり
アクセス:[徒歩]JR松本駅より徒歩15分
[バス]アルピコバスターミナル 信大横田・浅間線もしくは、タウンスニーカー「上土町」バス停下車1分
このように、松本では、至る所で日々大切に使われている「松本民芸家具」に出会えます。時を重ね、丁寧に扱われる家具は、美しく経年変化していくことがお分かりいただけるかと思います。今回ご紹介させていただいた以外にも、松本民芸家具をご使用されている店舗や寺院などが松本市内には多数ございます。ぜひ皆さまも散策し探してみてください。また、より多くの製品をご覧になりたい方、座り心地を体験されたい方は、ぜひ中央民芸ショールームにお越しください。